間違った目標は負け癖をつける

いきなりですが、目標を決めてもモチベーションが上がらないことありませんか?

「え?そんなのいつものことだ?」
そういう人は意外と多いかもしれません。

その理由は目標の設定の仕方が間違っていたからです。

これまで私達は「目標を立ててそれに向けて頑張れ!」ということを教わってきましたが、「正しい目標の立て方」については教わってきませんでした。

でも、安易な目標設定は、モチベーションが上がらないだけでなく、セルフイメージをも傷つけてしまい、さらに負け癖をもつけてしまうという恐ろしいものだったんです・・・。

スポンサーリンク

目次

間違った目標設定から負け癖への悪循環

どういうことかというと、我々は正しい目標設定の仕方を知りませんから、例えば現実的でない高すぎる目標設定をしてしまったり、そもそも自分が心から達成したいと思っていない(形だけの)目標を設定してしまったりしがちです。

でもそうすると、心のどこかでそもそも達成は無理だと思っていたり、自分に必要でないと思っていますから、なかなかモチベーションが上がりません。

そして、モチベーションが上がらなければ成果も思うように出ませんから、それを何度か繰り返すうちに「あー、またダメだった。自分はいつも目標を達成できない」という負け癖をつけていってしまうわけです。

実はこれは良くあることです。

この負け癖というのは一旦こびりつくと簡単に取れるものではなく、何をするにしても「また失敗するのではないか」と不安になるようになってしまいます。
いわば「自分は何事も失敗する」という固定されたセルフイメージを持っているようなもので、「またきっと失敗する」と自己暗示をかけているようなものでもあります。

「怖いですね!」

そんな負け癖を付けないためにも、まずは目標設定を大事にしなくてはいけません。
軽い気持ちで目標設定してしまうことの危うさをお分りいただけたでしょうか。

挑戦を楽しむために目標を設定する

では、正しい目標設定とはどういうものでしょう。一つの例として目標を達成するために必要な「目標設定→計画→実行」という一連の流れを3つの公式と共に紹介します。

公式1:目標=【魅力的✕可能性+具体的】

「目標」とは、例えば次のようなものでしょう。

・今度のテストで90点以上を取る。
・来月の営業成績のノルマは100万円以上。
・半年で10キロダイエットする。

ここでの目標設定のポイントは、まず「達成できたらいいな」と思えることで、「達成できるかもしれない」と思えることでないとやる気が出てきません。
つまり、目標に対する「魅力」と「可能性」が両方必要ということ。
どちらか一方でもゼロだと自分が思っているなら目標設定として正しくありません。上記の公式でも「魅力」と「可能性」は掛け算になっていますから、どちらかがゼロだと掛けてもゼロになってしまいます。

「魅力×可能性」で、何をどの水準で目指すのが自分にとって目標として最適か考えてみてください(通常は、魅力的な目標であればあるほど可能性が低くなるものです)。
高すぎず低すぎず、「頑張れば手が届きそう」という辺りがベストです。

そして、「目標が具体的」であること。
例えば、ただ単に「テストで良い点を取る」「営業をがんばる」「ダイエットする」といったものだと具体性に欠けます。
これだとどこを目指すのかが曖昧になってしまいますから、できれば数字で測れるようなものにすると良いでしょう。
上記の例は、「今度のテストで90点」「来月100万円」「半年で10キロ」と具体的です。

「いつ」「何を」達成するのかを具体的に決めましょう。

この目標設定はとても大事なので、しっかりと時間を取って、自分自身で考えるようにしてみてください。誰かが喜びそうな目標ではなく、自分自身が本当に達成したいと思う目標です。

目標を達成する計画の立て方

そして、その目標を達成するために絶対に必要なものが「計画」と「実行」です。
これがなくてはせっかく立てた目標も、単なる夢や願望に過ぎません。
正しい目標設定をしても挫折してしまう場合は、この「計画」と「実行」に問題があります。

公式2:計画=【具体的+現実的】

「計画」とは例えば次のようなものでしょう。

・今度のテストまで毎日2時間勉強する。2週間でこの問題集を終わらせる。
・毎日5件以上営業回りをする。
・毎日5キロ走る。毎日2000カロリー以内に抑える。

これらは、先ほど立てた目標を達成するために何をするかという具体的なアクションです。

この「計画」を立てる上でのポイントは、無理な計画を立てないことです。
目標を設定した直後はモチベーションが高いですから無理な計画を立ててしまいがちですが、計画は実行できなければ意味がありません。
おそらく、誰にでも無理な計画を立てて継続できずに挫折してしまったことがあるでしょう。
継続できる現実的な計画を立てることが大切です。

また、一度立てた計画でも、それが実行できないと思えば、もしくはもっとできると思えば、その都度柔軟に修正していくことも必要です。

そして、目標と同じように計画も測定できるように具体的であることが大切です。
「いつまでに何をする」「毎日どれくらいする」などです。

計画を実行するコツ

公式3:実行=【達成感+挑戦を楽しむワクワク感】

「計画」を立てたらそれを「実行」していきます。

ここでは、計画を実行することで、自分の設定した目標にまた一歩近づいたという実感とともに、日々その計画を達成する爽快感を得ることがとても重要です。

「いやー!今日もやるべきことを頑張った。俺(私)ってスゲー!このままやればきっと目標達成できるはずだ!よし明日も頑張るぞ!」といった感じです。
こういった言葉が出るようにしていけば、日々が充実していてモチベーションも高くなり目標達成の可能性もグンと近づきます。

こうして、自分にとって魅力的な「目標」と「計画」を立て、あとは「自分に対する課題への挑戦を楽しみながら日々の計画を実行していく」のです。

これができるようになれば、モチベーションが上がるとともに、何事に対しても結果を出していく体質に生まれ変わるはずです。

まさに「勝ちグセ」が付いた状態といえるでしょう。

ワクワク感と共に分泌されるドーパミン

幸福感の元といわれる脳内物質のドーパミンは、ワクワク感とともに分泌されます。何かを始めるときのワクワク感や、達成した快感などで多く分泌されます。

達成の後はドーパミンの分泌量は減っていきますが、次のチャレンジをすることでまたドーパミンが分泌されます。

達成したときの「やったぞ!」という快感が次の「頑張るぞ!」にもつながりますから、チャレンジと達成を繰り返すことが、常にドーパミンが出ている状態を保っていくことにもなります。

常にドーパミンが出ているということは、幸福感と高いモチベーションを共に維持している状態ということです。
このチャレンジと達成というサイクルをうまく回すことでそんな状態を手に入れていきましょう。


このサイトは、生き方・働き方を模索する人のためのWEBマガジンです。月間300万pv。運営者は原宿に住むコーチ、ブロガー。
→もっと見る

Follow
Facebook
Twitter
Instagram
メールマガジン