プラシーボ効果〜思い込みが現実となる心理作用

プラシーボ効果とは、思い込みが身体に良い影響を及ぼす心理作用のこと指します。

代表的な例としては、患者に薬だと言って砂糖を与えると症状が回復するといったものです。
実際にはなんの効果もないはずなのに、「効き目がある」と思い込むことで本当に症状が回復してしまうことがあるのです。

このことから「偽薬効果」などとも呼ばれます。

そのメカニズムは完全には解明されていません。
しかし、昔から「病は気から」などと伝わるように、経験則としてプラシーボ効果の存在はよく知られるところです。

以下でさらに詳しく解説していきます。

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目次

本当に思い込みが身体に影響を及ぼすのか

「思考は現実化する」という世界的大ベストセラーの本がありますが、まさに思い込みが現実になるというのは意外と良くあるものです。

心理学的に考えれば、それはむしろ当然のことだとも言っても良いかもしれません。

例えば、異性からモテるのは大抵「自分はモテる」と思っている人ですし、ゴルフで池ポチャしてしまう人は大抵失敗するイメージを持っていた人です。

このように、それが思い込みや勘違いであっても、何らかの心理作用を及ぼして現実化するということは決して珍しいことではないのです。

ノーシーボ効果

ちなみに、思い込みが身体に悪い影響を及ぼすことを「ノーシーボ効果」と言います。

死刑囚の実験

極端な例では、ある死刑囚に対する次のような実験もあります。

その死刑囚は「人間は血液の3分の1を失うと死ぬ」ということを教えられ、目隠しをされて手首にナイフを押し当てられます。
そして、耳元でポタリポタリと水が垂れる音を聞かせられます。
すると、実際には手首は切られていなくても自分の手首が切られ、血が流れているものだと思い込みます。
やがて、その死刑囚の顔はだんだん青ざめていき、出血量が3分の1に達すると告げた時、本当に死んでしまったといいます。
実際には一滴の血も流れていなかったにも関わらず……です。

まとめ

思い込みの力は侮れません。

できるだけ、自分にとって都合の良い思い込みをしていきましょう。
なぜなら、それが現実になる可能性が高いのですから。


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  心理学

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