「無知の知」の意味とは
【ざっくり1分解説】

「無知の知」は、古代ギリシャの哲学者ソクラテスが唱えた概念。
「自分が無知であることを知っている」という意味です。

英語で言うと次のようになります。
I know that I know nothing.
(私は、私が何も知らないということを知っている)

要するに「自分がいかに何もわかっていないかを自覚せよ(する)」ということです。

そうした謙虚な姿勢を持ち続けることが大事だよ、と言っているわけです。

なぜなら、何事も知った気になった時点で、知的好奇心は衰え、物事に対する探求が終わってしまうからです。
そうなると、成長は止まり、新しいものやアイデアを拒絶するようになり、保身に走るようになってしまいます。 

成長しない人

きっと、誰にだってこんな経験があるはずです。

(人間は誰だってそうなりやすいものです。)

そうした姿勢は、自身の成長を止めてしまいます。
謙虚に学び成長しようとする姿勢から、偏見と保身でがんじがらめになる姿勢へと自分を変えてしまうのです。

大体、成功する人は恥ずかしがらずに「わかりません」と言い、成功しない人ほど自分の無知を認めないものです。

しかし、自分の「無知」を素直に受け入れ、「無知の知」を知れば、他人に心を開き、新しいアイデアを受け入れることができるようになります。
純粋な好奇心が芽生え、健やかな自己成長に繋がっていきます。

一流の人は無知の知を知っている

技を極めた職人など、その道の第一人者の人が「自分はまだ〇〇(自分の専門領域)について何も知らない」と言っているのを何度も聞いたことがあります。

彼らは、「無知の知」を知っているということなのでしょう。

職人でも、プロスポーツ選手でも、何かしらの道を極めようとするのであれば、この姿勢を忘れてはいけません。

「無知の知」を忘れたらもう引退すべきかも知れません。

探究心のない人はプロフェッショナルとして成功しませんし、その探究心の源泉こそ「無知の知」だからです。

こうしたことから、「無知の知」という言葉を座右の銘にしている人も少なくないといいます。

特に、物事がうまくいっている時や人から褒められた時、同じことを繰り返して慢心してきた時に、思い出したい言葉です。

定期的にこのように、ソクラテスに”喝”を入れてもらいたいくらいです……。


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  哲学

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