幸せの4因子〜人の幸福は4つの要素で決まる

「幸福学」を研究する前野隆司(慶応義塾大学教授)氏によると、1500人の日本人を調査した結果、人の幸福は4つの要素で決まることが分かったそうです(上記参照)。

この4つの要素を意識してバランス良く行動すれば、私たちは長続きする幸せを手に入れることができるといいます。

下記で一つ一つ詳しくみていきましょう。

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目次

「やってみよう!」因子(自己実現と成長の因子)

幸せになるための一つ目の要素は「やってみよう!」という気持ちです。

「夢」や「目標」「やり甲斐」を持ち、それを実現しようと努力し成長していくことが人の幸福感を高めます。

ここでいう自己実現は、競争ではなくそれぞれが多様な夢の実現を目指すことを意味しています。

「地球上の人類、七十億人が、七十億通りのやり方で、小さくてもいいから自分らしさを見つけ、その七十億分の一の個性を活かして、社会の中で自分らしく生きていくようなあり方」です。

何でも良いから自分なりの目標を持ってチャレンジすることは、それ自体が幸せなことです。

目標に向けて切磋琢磨することで自分自身は成長しますし、目標に向けて頑張ることは日々の充実につながります。

「ありがとう!」因子(つながりと感謝の因子)

幸せになるための二つ目の要素は「ありがとう!」という感謝の気持ちです。

人と一緒に楽しんだり愛情に満ちた関係を築くこと、人に喜ばれること、親切な行為をすることによって私たちは幸せを感じます。

人間は社会的な生き物ですから、他人や社会とどういうつながりを持つかがその人の幸福感に大きな影響を与えるのは間違いありません。

自分には信頼できる家族や仲間がいて、その人たちに感謝しているという気持ちは幸せに生きる上で欠かせない要素です。

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「なんとかなる!」因子(前向きと楽観の因子)

幸せになるための三つ目の要素は「なんとかなる!」という楽観的な気持ちです。

自己肯定感が高くポジティブでいられることは、やはり幸せにつながります。

いつも「何か悪いことが起きたらどうしよう?」「どうせ私なんて」などと考えていたらやっぱり幸せにはなれません。

もちろん、根拠なき楽観はただの妄想に過ぎません。

「ちゃんとやるべきことをやれば必ず何とかなる!」といった人生に対する前向きな姿勢が大事です。

「あなたらしく!」因子(独立とマイペースの因子)

幸せになるための四つ目の要素は「自分らしく!」という考え方です。

他人と比較せず自分らしくやっていける人は、そうでない人よりも幸福だといいます。

人はすぐに他人と比べてしまいますが、それはあまり幸せには結びつかないというわけです。

私たちはついつい他人と比較することで安心感を得ようとしてしまいます。
しかし、人の目を気にして生きるのがどれだけ息苦しいかは改めて言う必要ないでしょう。

自分をしっかり持ち、マイペースに人生を歩めるようになることが幸せに生きる要因の一つだと覚えておきましょう。

まとめ〜幸せになるための呪文

以上、これらの4つの要素を満たしていくことが幸せにつながるということでした。
さて、これらを見て何かに気づいたでしょうか?

これら4つの要素はすべて心構えのようなもので、その気になれば誰でも手に入れられるものだということです。

つまりこうした考え方が持てるかどうかが幸せを決めるカギになるのであって、「お金」や「地位」や「美貌」などを手に入れても、それだけでは長続きする幸せには手に入らないというわけです。

ここで見てきた「幸せの4因子」、次の4つの言葉に置き換えることができます。
幸せになるための呪文として覚えておきましょう。

「ありがとう!」
「やってみよう!」
「私らしく!」
「何とかなる!」

※参考図書「幸せのメカニズム 実践・幸福学入門/前野 隆司


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  脳科学

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