言い訳だらけの人生

”何かをしたい者”は手段を見つけ、”したくない者”は言い訳を見つける ──

これはアラビアのことわざだそうです。
似たような言葉にこんなものもあります。 

一生懸命だと知恵が出る、中途半端だと愚痴が出る、いい加減だと言い訳が出る ──

武田信玄の言葉と言われています。 

「言い訳」は、”何かをしたくない者”や”いい加減な者”がするものだと言うわけです。

確かに、一生懸命頑張った人の口から言い訳が出てくることはありません。
たとえ結果が伴わなくても、それが全力を尽くした末のことであれば言い訳は決して出てこないから不思議です。

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言い訳は他責

「言い訳」というのは、自分を正当化し守ろうとする心理から生まれます。

だから、言い訳は決まって”他責”です。
”他責”とは自分以外に責任があるということです。つまり「自分は悪くない!」と言いたいのです。 

他責が思いつかなければ、自分にマイナスのレッテルを貼って、それを言い訳に使うようなこともあります。

「私はどうせ〇〇だから」と言って、それを頑張らない理由にするわけです。

言い訳をするのは負け犬の仕事だ。
(セルヒオ・ラモス:サッカー選手)

言い訳だらけの人生

最も悪いのは、言い訳だらけの人生を生きることです。
もっともらしい言い訳を並べて、大切なことを避け続けるのです。

そうなると、人生は自分の手からすり抜けていき、自己肯定感は下がり、意欲は湧かず、諦めに支配され、どんどん悲観的になってしまいます。

幸福感も下がり、人生の質も落ちていきます。

きっと良くなる(本田健著)」の中に、「言い訳をしないと宣言する」という一節があります。

才能がない、時間がない、もう若くないというのは、よく聞く言い訳です。
(中略)
自分ができない理由を探し出し正当化するのが言い訳の本質。せっかく有効に使える自分の力を、できない理由探しに使ってしまっているわけです。失敗した時の挫折感を感じないための防波堤が言い訳なのです。
(中略)
「今後、絶対に言い訳をしない」と決めることは、人生をコントロールする力を自分の手に取り戻す、自由独立宣言でもあるのです。

全くその通りだと思います。

もし「言い訳」をしている自分に気づいたら、それは何か大事なことを避け、楽をしようとしている証かもしれません。
注意深く自問してみる必要があるでしょう。

そして、心の準備ができた人は、言い訳だらけの人生を卒業して、言い訳をしない人生へと歩んでいきましょう。

それが人生のコントロールを自分の手に取り戻す道となります。

私は言い訳というものを好みません。なぜならそれ自体がすでに美しくないから。
(叶恭子)

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カテゴリ 心に響く名言
 タグ  人生

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