ゲシュタルトの祈り


(画像引用)Wikipedia

「わたしはわたしの人生を生き、あなたはあなたの人生を生きる。
わたしはあなたの期待にこたえるために生きているのではないし、あなたもわたしの期待にこたえるために生きているのではない。
私は私。あなたはあなた。
もし縁があって、私たちが互いに出会えるならそれは素晴らしいことだ。
しかし出会えないのであれれば、それも仕方のないことだ」

(原文)
I do my thing, and you do your thing. I am not in this world to live up to your expectations, And you are not in this world to live up to mine. You are you, and I am I, and if by the chance we find each other, it’s beautiful. If not, it can’t be helped.

フレデリック・S・パールズ(ドイツの精神科医)
[1893~1970]この「ゲシュタルトの祈り」は、パールズが創設したゲシュタルト療法の思想を盛り込んだ詩で、彼はワークショップでこの詩を読み上げることを好んだという。

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この詩は、ゲシュタルト療法を始め多くのカウンセリング療法の精神や哲学をよく表しています。

何かの犠牲になることなく自分を大切にすること、他人を尊重すること、健全な人間関係はその上に成り立つという事を語ってくれていると思います。

その線引きがうまくできずに苦しんでいる人にとって、この詩は救いになるはずです。

この詩に出会って生きるのが楽になったという人も多いです。

この「ゲシュタルトの祈り」は複数の日本語訳が存在し、それによって若干印象が変わります。
特に最後の一文に関しては「仕方ない」という表現に違和感を感じる人もいるようです。

その場合は、以下のように「それもまた同じように素晴らしい事だ」という言葉にした方がしっくりくるかもしれません。

言葉の微妙なニュアンスによって受け取る印象が変わるので、参考までに「ゲシュタルトの祈り」の別訳も2パターン掲載しておきます。


「ゲシュタルトの祈り」その他の日本語訳

「私は私のために生きる。あなたはあなたのために生きる。
私は何もあなたの期待に沿うためにこの世に生きているわけじゃない。
そして、あなたも私の期待に沿うためにこの世にいるわけじゃない。
私は私。あなたはあなた。
でも、偶然が私たちを出会わせるなら、それは素敵なことだ。
たとえ出会えなくても、それもまた同じように素晴らしいことだ」

「われはわが事をなさん。汝は汝の事をなせ。
わが生くるは汝の期待に沿わんがために非ず。汝もまた我の期待に沿わんとて生くるに非ず。
汝は汝、われはわれなり。
されど、われらの心、たまたま触れ合うことあらば、それにこしたことなし。
もし心通わざればそれもせんかたなし」(国分康孝訳)


カテゴリ 心に響く名言
 タグ  人間関係心理学

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