自己否定がやめられない人、4つの特徴

自己否定は、多くの日本人にとっての課題です。
なぜなら、私たち日本人の持つ文化や教育は、自己否定感を強く持たせる傾向があるからです。

きっと、誰もがこれまでに自己否定につながるたくさんのメッセージ(「お前はダメだ」「間違っている」「それでは足りない」など)を受け取ってきたはずです。

それによって、私たち日本人には自己否定に苦しむ人がとても多いのです……。

自己否定する自分は、伸びようとする自分の頭を押さえつけるもう一人の自分だといえます。

それは常に自分の中にいて、何かあればすぐに否定的な言葉を投げかけてきます。

自己否定感の強い人は、その声に完全に飲み込まれ、本来の自分を信じることができなくなってしまっています。もはや、心を完全に乗っ取られているような状態といっても良いかもしれません。

そうなると、常に何かを心配したり、罪悪感を感じながら生きなくてはならなくなり、ハッキリいって人生が楽しくなくなってしまいます。

たった一度の人生なのに、その大半を自分の自己否定の声だけを聞いて生きていくようなものです。

一般的に日本人は自己否定感が強いと言われています。もちろん、その強弱は人それぞれですが、強すぎる場合は何か手を打たなければいけません。

ここではそんな自己否定について、さらに詳しく書いていきます。

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目次

自己否定がやめられない人、4つの特徴

自己否定がやめられない人には次のような特徴があります。
これらに当てはまる人は、自己否定感が強いと考えて良いでしょう。

①人から褒められるのが苦手
「いえいえ、私なんて」「ただ運が良かっただけなんです」などと言って、他人からの賞賛を受け取ることを拒否します。
場合によっては、「口ではああ言ってるけど本心じゃないから」「 私を褒めるなんてあの人どうかしてるんじゃないかな?」などと、褒められる居心地の悪さから脱するために、褒めてくれた人を否定するようなことを言うこともあるかもしれません。

②すぐ他人の賛同を求める
「ねぇ、そう思うでしょう?」「間違ってないでしょ?」などと言って、私の意見ではなく、私はみんなの意見を代弁しているだけだという安全なポジションを確保しようとしてします。

③ちょっとした贅沢でも気が引ける
ちょっと高い服やレストランに行くと、自分には分不相応だと感じてしまう。「そんな身分じゃない」などとどこかで思ってしまう。
おしゃれをする楽しみや美味しいものを食べる喜びよりも、人からどう見られるかの方が気になる。何か失敗して嘲笑されはしないかとビクビクしてしまう。

④友人や恋人を信じられない
他人はお情けで自分と付き合ってくれていると思っている。ヒドイ場合は、友人や恋人の言動の中に少しでもそうした兆候があると、そこに注目して「ほら!やっぱりそうだ!」と拡大解釈して、自己否定の声が正しかったのだと証明しようとする不毛な行為に走る。

── いかがでしょうか?

自己否定の声が強くなると、自分を信じることができないばかりか他人も信じることができなくなってしまいます。

それがどんなに近しい人であってもです。

また、自己否定が強くなると人生は楽しむものではなく、何とか失敗せずにこなすものに変わってしまいます。
そこにはもはやイキイキとした生命の躍動感のようなものが感じられません。

自己否定してしまう原因

なぜ自己否定がやめられないのでしょうか?

おそらく、その多くは他者からの「ダメ出し」によって、傷ついてしまったことが原因です。
特に、幼少期や子供時代は敏感ですから、その時期にそういう思考回路を作り上げてしまったのかもしれません。

もちろん、誰もが成長の過程でたくさんの「ダメ出し」をもらうわけですが、「ダメ」が行為だけでなく、人格や人間というところにまで及んでしまうと、大人になっても自分を肯定できず、自己否定を払拭できないということになってしまいます。

大人は子供に言う事を聞かせるために、ついつい自己否定感を持たせるようなことを言ってしまいがちです。

その方が扱いやすいからです。
しかし、ついやり過ぎてしまうことがあるのかもしれません。それが大人になっても尾を引くというわけです。

中には自己否定を抱えながら生きていくために、自己憐憫(かわいそうな自分)というストーリーを作り上げ、自己否定をさらに強化してしまう人も少なくありません。

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自己否定が習慣になると

そうして体に染み付き習慣化された自己否定は、その人から健全な活力やエネルギーを奪っていきます。
当たり前です。絶え間なく自分自身に否定的な言葉を投げかけているわけですから……。

冒頭に書いたように、自己否定する自分は「伸びようとする自分の頭を押さえつけるもう一人の自分」です。

チャレンジする活力を奪い、喜びを受け取ることを拒否し、可能性を閉ざし、人生を味気なくさせるものです。

たとえば、本当はやってみたいと思っていることがあっても自己否定はそれをさせまいとするでしょう。
たまの贅沢で友人と旅行に行っても自己否定が贅沢を味わうことを拒否するでしょう。

自己否定は、心の中から湧いて出る純粋な感情にとどまることを許しません。

「やってみたい!」「おいしい!」を打ち消すように「イヤイヤ、私ごときが…」と、湧いて出た喜びや好奇心からその人を引き剥がします。

たいていの場合、本人も自分の自己否定がどれだけ自分の人生の邪魔をしているかに気が付いています。
それでも長年体に染み付いた習慣は簡単には変えることができません。

不毛だと気付きながら、自己否定に立脚した人生を続けてしまうのです……。

自己否定を止めるには

長年習慣化してきた自己否定という思考回路を変えるためには、新しい思考回路を習慣化するしかありません。やり方がわかれば簡単なことです。

たとえば次のようなことを一定期間実践すれば、新しい思考回路が習慣になっていくでしょう。

結局、自己否定は思考の癖であって新しい習慣を身につければ直すことができます。

自己否定感が強く、それが自分の人生の邪魔をしていると感じているのであれば、そろそろそこを離れて新たな生き方を手に入れてはどうでしょうか?

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「自己否定」ではなく、「自己信頼」から始めるための一冊。
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カテゴリ モチベーションコラム
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