人間力
モチベーションアップの法則

人間力とは何か?

「どんなに能力や技術があったとしても、最後はやっぱり人間力 ── 」
よく言われることです。

「うん。確かにそうだ」と思わず納得してしまいますが、そういえばこの「人間力」とは一体何なんでしょう?

調べてみたところ、どうやら明確な定義は無いようです。 つまり、誰もが何となく理解している言葉ということのようです。
ここでは、このわかっているようで曖昧な人間力というものについて考えてみましょう。

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人間力のある人物

「人間力のある人」というと、どんな人物を思い浮かべるでしょうか?

歴史上の人物であれば、西郷隆盛坂本龍馬といった名前をあげる人が多そうです。 彼らは共に、力や身分といったものではなく、その人間力によって人々を動かし、偉大な功績を残したという印象が強いです。

有名な企業経営者やトップアスリートの中にも、人間力というものを強く感じさせる人がいます。 彼らは、スキルや体力の違いというより、人間として「モノが違う」と感じさせる何かを持っています。

人間力とは

で、結局人間力とは何なんでしょうか?
私たちは彼らの何にそれを感じるのでしょう?

どこに人間力を感じるかは、人によって多少違いがあると思いますが、私なりに人間力というものを定義すると次のようなものになります。

人間力というのは、「胆力・包容力・自律の精神」の3つの総和によりもたらされるもの。 これらが全て高いレベルで共存している人物のことを、私たちは人間力が高いと感じる。

人間力を構成する3つの要素をもう少し詳しく解説してみます。

胆力

覚悟が決まっている。真の強さを持っている。

包容力

他者に対する深いレベルでの優しさ、慈しむ心を持っている。

自律の精神

他からの支配を受けず、迎合しない自立心、自分で立てた信念や規律を遵守する強さを持っている。

「胆力・包容力・自律の精神」、もう少し簡単な言葉に置き換えると「強さ・優しさ・自制心」ということになるでしょうか。この3つが高いレベルで共存していると、その人物に対して人間力の高さを感じるというわけです。

人間力が高い人の特徴

人間力の高い人というのは、心の知性の高さを感じさせます。それは、頭が良いというのとは少し違った、どこか心地良い知性です。

また、人間力の高い人の心理的な特徴としては、恐れから行動していないというものもあります。 自己保身や自己防衛から物事を考えたり、行動したりしないのです。
自分を明け渡していると言い換えることもできますし、弱い自分を克服していると言うこともできるでしょう。

そしてそのせいか、彼らは普通の人より一段深い魂レベルで生きているような感覚を私たちに抱かせます。多くの人たちはそこに魅了されるのかもしれません。

そして、人間力が高い人は、出会う人たちをファンにしてしまいます。
したがって、その人がひとたび動けば、「この人のためなら」と多くの人が力を貸してくれるのです。

能力と人間力

能力はあるのに人間力が低い人というのがいます。

例えば、不正を働くエリート官僚、自分の利益のことしか頭にない経営者、悪口や言い訳ばかりしている上司…。

そんな人たちを見ると、きっと私たちは、その人の能力ではなく人間力の低さを感じるのではないでしょうか。

本来、能力があるからこそ、ある程度の地位まで上り詰めることができるわけです。 しかし、能力があっても人間力がないと、それ以上の地位には上がることはできない。 人間力がないと、周囲の人たちから支持されないからです。

しかし、間違って人間力のない人がトップに立ってしまうこともあります。 そうなると、その組織は不幸です。

奇しくも、西郷隆盛の言葉に次のようなものがあります。

「徳高き者には高き位を、功績多き者には報奨を」

人間力のある人物には高い地位を与えて人の上に立ってもらい、良い成績をあげた人物には金銭で報いるのが良い、ということを言っています。 徳と功、つまり人間力と成績(能力)は別だということです。

これを混同して、能力があるというだけでその人物をトップにすえると、その組織は大抵うまくいきません。

人間力を磨く

さて、ここまで人間力について考えてくると、出来ることなら自分も人間力を高めたいと望むのが普通でしょう。 では、どうすれば人間力を磨くことができるでしょうか。

まず、前提として確認しておきたいのは、「人間力は努力次第で誰でも高めることができる」ということです。

もちろん、ここで説明したようなことを頭で理解するだけでは十分ではありません。 数々の試練を経験し、それを克服して行くことで徐々に高めていくものだと思います。

近道は、人間力の高い人に教えを乞うことです。 または、その人の近くでその人となりに触れることでも多くのことを吸収できるはずです。

書物などを通して過去の偉人を師にすることも出来ます。 例えば、日本実業界の父と呼ばれる渋沢栄一は、中国の古典である「論語」にそれを求めました。

「さて、人格を磨くための方法や工夫は色々とある。仏教に信仰を求めるのもいいだろうし、キリスト教から信念を組みだすのも一つの方法だろう。この点わたしは青年時代から儒教に志してきた。その始祖にあたる孔子や孟子と言った思想家はわたしにとって生涯の師である」 
(「論語と算盤」渋沢栄一)

まとめ

ここまで、曖昧な「人間力」ということについて詳しくみてきました。人間力を高めていくということは、肉体的な成長が止まった大人が目指すべき次の成長と言えるのかもしれません。

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