早く行きたければ、ひとりで行け。遠くまで行きたければ、みんなで行け。

早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。

If you want to go fast, go alone. If you want to go far, go together.

これはアフリカのことわざです。

この言葉は、仕事やプロジェクトをやっていく上で大きな示唆を与えてくれます。

仕事やプロジェクトというものには直面しているフェーズ(段階)というものがあり、それによってやるべきことが変わるわけですが、それについて端的に指摘してくれているからです。

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目次

例えば…

例えば、ベンチャー企業は成長の過程で壁にぶつかります。
少数精鋭で一気に突っ走ってきたけれど、人数が増えるにつれ社内のコミュニケーションで新たな問題が発生するようになった……。
これは組織として新たなフェーズに入り、これまでのやり方ではうまくいかなくなったということ。

また、災害が起きた時にまず必要とされるのは、人命救助のスペシャリストなど少数精鋭のチームです。
仮にここに素人や無駄な人員が参加していたら救助が遅れてしまいます。
救助活動がひと段落したら、そのあとは復興に向け数多くの一般ボランティアの力が必要なフェーズに移ります。

社内の組織改革にのぞむ時も、まずは問題意識を共有する少人数で構成されたプロジェクトチームで始動し、その後どんどん人を巻き込んでいくフェーズに移っていくのが成功するパターンです。

異なるフェーズ

たいていのプロジェクトは、目の前の問題解決や決断など「早く行くこと」 を優先するフェーズから始まります。

ここではたいてい即断即決で意思決定して、ものごとを一気に推し進めて行くことが求められます。
したがって、一人もしくは少数精鋭でやったほうが有利です。

しかし、プロジェクトが進むと、より大きな目標を実現するため「遠くまで行くこと」を重視するフェーズに移行するタイミングがあります。

ここでは、多くの人を巻き込んで行くことが求められるようになります。
そうしなければ大きな目標には到達できないからです。

大きな成功をおさめたプロジェクトは、大概このフェーズの移行に成功しているはずです。

そこでフェーズの移行に失敗した企業やプロジェクトは、そこで姿を消していくということになるわけです…。

自分のプロジェクトはどんなフェーズにあるか?

今あなたが関わっている仕事やプロジェクトは、今どんなフェーズにあるでしょうか?

「早く行く」ことを優先するフェーズでしょうか?
それとも「遠くへ行く」ことを重視するフェーズでしょうか?

それによっては自分でやったほうが早くても、あえて仕事を任せたり、権限を委譲したり、意見を求めたり…
ということが必要かもしれません。

時代の流れとしても、インターネットやSNSなどの普及などによって、オープンで参加型のプロジェクトが増えてきました。

人々の共感を呼び、誰もがそれに参加できるようなプロジェクトは、時に大きなうねりを呼び一大ムーブメントを引き起こします。

自分が関わるプロジェクトが、今どんなフェーズにいるのかによって取るべき行動は変わってきます。
それを戦略的にやることがプロジェクト成功への近道ということです。

何か仕事やプロジェクトに関わる時は、思い出してみましょう。
きっと役に立つはずです。

早く行きたければ、ひとりで行け。
遠くまで行きたければ、みんなで行け。


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