自己決定は幸福を決める三大要因の一つ

心配

国内2万人に対するアンケート調査の結果、幸福感に対する影響力は、「健康」「人間関係」に次いで「自己決定」が来ると、神戸大の西村教授らのチームが発表しました。

幸福度に対する影響力TOP3
①健康 ②人間関係 ③自己決定 ……です。

三番目に「自己決定」という要因が来るのは何となく意外に思えますが、「自己決定」は健康や人間関係に次いで幸福感に影響を与えており、なんと所得よりも約1.4倍強い影響力があるのだそうです!

これは、進路などを「自己決定」した者は、それをしなかった者より意欲や責任感が高く、それにより成果が出やすく、結果として達成感や自尊心が幸福感も高まるからだと考えられます。 

確かに、親が決めた進路や結婚、マニュアルに従うだけの仕事より、自分で決めた進路や結婚、創意工夫してやる仕事の方がやる気も満足度も高いのは想像に難しくありません。 

別の言い方をすれば、給料25万でやりたくない仕事をやるより、給料20万でやりたい仕事をした方が幸せということです。

幸福になりたいと願うなら、健康、人間関係を損なわずにいること。そして次に「自己決定権」を手放さずにいることが必要なのです。

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心理的リアクタンス

自己決定が幸福度に影響を与えるというのは、心理学的にも指摘されています。

人間は生来的に自分の行動や選択を自分で決めたいという欲求がある。そして、その欲求が犯されると思うと無意識に「抵抗」してしまう……このことを「心理的リアクタンス」と呼びます。 

子供の頃、親に宿題をやれと言われると途端にやりたくなるなる……あの心理的反応のことです。

そもそも、私たちは自分のことは自分で決めたいと考える生き物なのです。

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 自分のことは自分で決めたい。
「心理的リアクタンス」

自己決定権は誰にでも与えられているわけではない 

とはいえ、自己決定権(選択の自由)は誰にでも与えられているわけではありません。 

たいてい、金銭的な問題やその人の持つ能力などによって、選択の自由(自己決定権)は制限されることになります。 金銭的な事情で進学を諦める、能力が足りないので望んだ仕事につけない、といった具合です。 

自由になるお金や持っている能力によっては、ほとんど選択肢がないという厳しい現実に直面することもあるでしょう。

だからこそ、自己決定権を持つこと自体が幸福感に繋がっていくことにもなるわけです。

決定回避の法則

しかし一方で、こんな人間の心理も指摘されています。

人間は選択肢が多くなると、選ぶことができなくなってしまう……。 これを「決定回避の法則」と呼びます。 

例えば、メニューが100種類もあるレストランだと、人は何を注文して良いか分からなくなってしまいます。また、異性からモテモテの人は、むしろ結婚相手を決められない傾向があると言われます。

選択肢が多ければ、それはそれでどれを選べば良いのか分からなくなってしまうのです。

もっと良い選択があるかも……は不幸の元

心理学者バリー・シュワルツは「選択肢が増えれば増えるほど、より良い選択肢があるのではないかと考え、人々の満足度が低下する」と言います。

「(選んだものより)もっと良いものがあるかもしれない……」

そう考えるとなかなか一つのものを選べません。そしてまた、自分が選ばなかったものにばかり気を取られ、どうしても現状の満足度が下がってしまいます。

これは、進学や職業の選択、恋人や結婚、そして買い物などにおいても当てはまることです。

「もっと良い結婚相手がいるのでは?」「もっ自分に似合う服があるのでは?」などと考えてばかりでは何も決められなくなってしまうのです。

隣の芝生と比べるな

そして、シュワルツは選択する人間には次の二つのタイプがいると指摘します。 

シュワルツは、後者の「サティスファイザー」になることを勧めています。 なぜなら、常に最高のものを手に入れようと考えていると、決められないだけでなく、どうしても現状に満足できなくなってしまうからです。

選択する時点でベストのものを選ぼうとするのは当然ですが、それに固執し過ぎると何も選べなくなってしまいます。また、一度選択したにも関わらず、「もっと良いものがあったのでは?」と考えていると、現状が不幸に感じられるようになってしまうのです。

だから、一度選んだらもうその選択を後悔しない方が良いのです。

自分が選択した時点ではそれがベストだったのだと考え、他にもっと良いものがあったはずだなどとは考えない。そうしなくては幸せから遠ざかってしまうのです。

まとめ

私たちは、選択肢がないと不幸だと感じるし、選択肢が多すぎても満足度が下がってしまいます。けっこう面倒臭い奴ですね(笑) 

そして、幸福度という意味においては、自己決定権(選択の自由)を持っていることが重要で、同時にベストにこだわり過ぎず、選択した後はもうあれこれ迷わない姿勢が求められるのです。

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