怒りをモチベーションの原動力にする

怒り

「怒り」という感情は強烈なエネルギーを持っています。

怒りを言葉で表現する時は、「マグマが煮えたぎる」とか、「怒りが込み上げる」とか、「怒りで全身が震える」などと言うことがありますが、どれも非常に強いエネルギーが動いている様を表現していることからもわかります。

その「怒り」のエネルギーは、人間の理性を吹っ飛ばして暴走させてしまうことさえあるほど強烈なものです。

そんな強烈な「怒り」のエネルギーを無理に押さえ込んだりして蓄積していくと、必ずどこかで爆発してしまいます。

そんな時は決まって破壊的な結果になるのが普通です。

でも、これってエネルギーの無駄遣いになっていませんか?

自分の中に強力なエネルギーがあるのに、ただ破壊のために使うなんてもったいない。

このエネルギーを建設的なモチベーションの原動力に替えられたら凄くないですか?

「怒り」のエネルギーを利用する

通常我々は、この「怒り」のエネルギーの扱い方を知りません。

でも、スポーツの世界でも、ビジネスの世界でも、その他色々な世界で結果を残した人たちは、この「怒りのエネルギー」を原動力に替えた人たちがたくさんいます。

(2014年青色発光ダイオードの開発でノーベル物理学賞を受賞した中村教授も「怒りが全てのモチベーションだった。怒りがなければ何も成し遂げられなかった」と言っていました。)

「怒り」に自分自身が飲み込まれるのではなく、「怒り」をエネルギーとして利用する。

……これは大きな発想の転換です。

では、どうすれば「怒り」をモチベーションの原動力として利用できでしょう?

ポイントはその「怒りのエネルギー」の向け先です。
無意識でいると、私たちはすぐに「怒り」を特定の個人や集団などに向けてしまいがちです。
そして怒りのエネルギーに飲み込まれて攻撃的になります。

でも、そうするとたいていは破壊的な所へ向かってしまい、結果としてそれによって損をするのは自分ということになってしまいかねません。

そうではなく、「怒り」を感じたらその湧き上がるようなエネルギーを自分の中に感じて(意識的になって)、それを自分の活動などにぶち当てていきます。

たとえば、スポーツの世界であれば練習やプレーで闘志をむき出しにするかもしれません、ジャーナリストであれば社会の矛盾や不正に対する怒りを自らの記事にぶつけるでしょう。
研究者であれば悔しさをバネにしてさらに研究に没頭するでしょうし、社会起業家や政治家は感じた怒りをその活動に込めるでしょう。

そうやって、自分の活動に邁進するためのエネルギーとして「怒り」を使うわけです。

その結果そこで成功することで、自分に怒りを感じさせた物事や人に対して「見返して」やるという気持ちもあるかもしれません。

こうなれば、もはや「怒り」は負の感情ではありません。

積極的で建設的なものであり、「怒りを感じるような出来事」が起きたら、「おっ!来たな!!」とちょっとワクワクしてしまうかもしれません。

いかがでしたか?
このように、自分の中のエネルギーの転換がうまくできるようになれば、 きっとモチベーションの低下に苦しむことはなく、溢れ出るモチベーションを日々感じながら過ごすことになることでしょう。


カテゴリ モチベーションを上げる方法
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