挫折したくない人のための
スキル習得の4段階(ステージ)
皆さんも、何か新しいスキルを習得しようとして、途中で挫折してしまった経験があるのではないでしょうか?
英語や楽器をはじめ、コミュニケーションのスキル、運動のスキルなど……新たなスキルを身に付けるのはそれほど簡単なことではありません。
どんなスキルであっても、それを完全に習得するためには反復練習が必要ですが、多くはその途中で挫折してしまうのです。
── 私たちはなぜ途中で挫折してしまうのでしょうか?
原因の一つは、「この苦しい反復練習がいつまで続くかわからない」という不安感があります。 ゴールが見えず、自分の現在位置もわからないために耐えられなくなってしまうのです。
しかし、ここで紹介するスキル習得の4つの段階(ステージ)を知っていれば、これまでのように途中で挫折してしまうこともだいぶ減るでしょう。
なぜなら、スキル習得までのゴールや道のりがハッキリするからです。
同時に、スキル習得には挫折しやすいステージがあることも知るでしょう。
それは、今後のスキル習得に役立つので、この機会にぜひ理解しておいてください。
ポイントは、「意識」と「無意識」です。
スキル習得のゴールは、意識的にできる状態から無意識的にできる状態に到達することです。
目次
- スキル習得の4段階
- ステージ1:知らないしできない
- ステージ2:知っていてもできない
- ステージ3:意識するとできる
- ステージ4:意識せずともできる
- さらに次のステージ
- ステージ5:どこからでも教えることができる
- まとめ
スキル習得の4段階
では、スキル習得までに経過する4段階を見ていきましょう。
ここでは、習得するスキルとして「車の運転」を例に解説していきます。
ステージ1:知らないしできない(無意識的無能:Unconsciously unskilled)
「車の運転?そんなの必要ないしできないよ」
意識:無し
能力:無し
最初のステージは、そもそもそんなスキル知らないし、自分には必要ないと思っている状態。 対象のスキルに対する意識が極めて低い状態であり、前向きに取り組む必要性も感じていません。
もちろん、その能力もない。
対象のスキルに対する興味と意識が高まれば次のステージへ進むことになります。
ステージ2:知っていてもできない(意識的無能:Consciously unskilled)
「車の運転の仕方はなんとなく知ってるけど、実際には乗れないよ」
意識:有り
能力:無し
対象のスキルのことを知っているけれど、うまくはできない。
つまり、まだ能力が身についていない状態。
試してみたけどうまくいかないため、多くの人はこのステージで諦め、スキル習得のための訓練自体をやめてしまいます。
このステージを乗り切り、新しいスキルを習得するためには、成長段階で必ずこの「やろうとしてもうまくできない」段階があることを知っておくこと。
そして、辛抱強く訓練を続けることが必要です。
ステージ3:意識するとできる(意識的有能:Consciously skilled)
「色々意識していれば運転できるんだけど、ついつい忘れちゃうこともあるんだよね」
意識:有り
能力:有り
まだまだ失敗はあるものの、だいぶスキルを習得してきた段階。 車の運転だと仮免や免許取り立ての初心者といったところ。
この段階で車の運転をしなくなるとすぐにペーパードライバーになってしまい、せっかく身に付けた技術もすっかり忘れてしまいます。
ここでの課題は、身につけたスキルを忘れないように(完全に自分のものにするように)実践を繰り返すことです。
ステージ4:意識せずともできる(無意識的有能:Unconsciously skilled)
「特に何も意識しなくても自然と運転できるよ」
意識:無し
能力:有り
新しいスキルが完全に自分のものとなった状態。
特に意識していなくても自然とスキルを使える。
ここまで来れば、そのスキルに関しては非常に高いパフォーマンスを発揮できるはずです。
英語も楽器も様々なビジネススキルも、このステージまで到達すればもう完全に自由自在に扱えます。
この最後のステージまで到達して始めて、新しいスキルを完全に習得したということになるわけです。
さらに次のステージ
ちなみに、NLP(神経言語プログラミング)では、さらに次のステージがあると言われています。
ステージ5:どこからでも教えることができる(無意識的有能に意識的有能)
自分は無意識的にできていることを他人に意識的に教えることができる状態のことです。つまり、自分ではもはや当たり前のようにできることを、素人でもわかるように噛み砕いて説明できる状態です。
自分の成長が終わった後、それを他人に教えるためのステージがこれです。
まとめ
ここではスキル習得までの4段階について解説しました。
1)知らないしできない(無意識、無能)
2)知っていてもできない(意識的、無能)
3)意識するとできる(意識的、有能)
4)意識せずともできる(無意識、有能)
要するに、頭で考えながらやっている段階から体が勝手に反応する段階にまで到達することで、本当の意味でスキルを習得したということになるわけです。
そして、成長段階においては必ず「うまくできない」という壁にぶつかる時があり(ステージ2)、多くの場合そこで挫折してしまいます。
今後、何かしらのスキルを習得する際には、必ずこうした段階があるということを覚えておけば、きっと役に立つはずです。
挫折しそうになったら、いま自分がどのステージにいるのか思い出してみるといいですよ。
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