ピーターパン症候群とは?

ピーターパン症候群(ピーターパン・シンドローム)とは、「すでに大人の年齢に達しているにも関わらず、精神的には子供のまま」という男性の心理状態のことをいいます。

大人になりたがらない永遠の少年ピーターパンの物語にちなんで、アメリカの心理学者ダン・カイリー博士が提唱したものです。

特徴としては次のようなものが挙げられます。

要するに精神的に未成熟だというわけです。

こうやって特徴を並べてみると結構やっかいですね。
少年から大人に成長する過程の不安定な状態が大人になっても続いているようなものです。

周囲の人もきっと振り回されて大変でしょうが、何より本人が社会にうまく適応できない自分に苦々しい思いを抱いていることでしょう。

ピーターパン症候群は、別に病気というわけではありません。
そういう心理傾向を持っていると、社会で生きていく上でやっかいなことが多いという類のものです。

ピーターパン症候群を生み出す社会構造

ピーターパン症候群は、現代の日本でジワジワ増えているのではないかと思います。
教育や社会構造に、それを生み出す構造的問題があるからです。

結果として、苦しいことや責任あることを回避して、理想的な世界を追い求める子供っぽい傾向が消えないのかもしれません。

多様性を重視する風潮が、それにさらに拍車をかけているかもしれません。

現在の社会は、精神的・情緒的側面の成長に対してはほとんど無関心です。

たまたま成長の機会に恵まれれば良いですが、そういった機会を持たないまま大人になる人も少なくないように感じます。

精神的に大人になる機会を持てないまま、ある年齢が来たら急に社会に放り出されて戸惑う人も多いのではないでしょうか。

最後に

ピーターパン症候群の人に、「いい加減大人になれよ」なんてアドバイスしてもほとんど意味がありません。

場合によって烈火のごとく怒り出すかも知れません。

変わるためには、何か本人にとって大きなインパクトのある出来事に遭遇するしかないような気がします…。


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  心理学

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