パラダイムシフトとは何か?

パラダイムとは、その時代に人々の中で支配的な常識や前提のこと。

つまり、私たちが「当たり前」だと思っていることです。

そして、パラダイムシフトとはその当たり前の常識や前提が大きく変わることを意味します。 

いつの時代でも、またどんな分野においても、常に支配的な考え方や価値観といったもの(=パラダイム)は存在します。

しかし、それは永遠に不変ではなく、なんらかの新発見などにより覆されていきます。
パラダイムシフトはそんな時に起こります。 

例えば、スマホの登場は私たちに大きなパラダイムシフトを引き起こしました。
スマホによるコミュニケーションや情報収集の手軽さは、それまでの常識では全く考えられないものでした。

スマホの登場は私たちの常識や前提を大きく変えたのです。
つまり、私たちにパラダイムシフトを起こしたのです。

現在は、様々な分野でパラダイムシフトが起こっています。
きっと10年後には、今では全く想像もつかないようなことが私たちの常識になっているでしょう。 

例えば、AIやロボットの技術革新は、「働かざる者食うべからず」といった労働に関する古いパラダイムを大きく変えることになるのかもしれません……。

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目次

パラダイムシフトはOSのアップグレード

さて、パラダイムシフトとはパソコンのOSのアップグレードのようなものだと考えるとより理解しやすいでしょう。

OSはオペレーティングシステム(基本ソフト)と呼ばれ、そのパソコンのベースとなる枠組みを成しています。そのOSがアップグレードされると私たちは様々な対応に迫られます。

使っていたソフトはそれに対応したものに変えなければなりませんし、よく使っていた機能がこれまでの操作ではできなくなっていたりもします。

その劇的な変化は、パラダイムシフトととてもよく似ています。

パラダイムシフト = OSのアップグレード

こう理解しておきましょう。

企業におけるパラダイムシフト

企業においてパラダイムシフトが語られる時は、いかにそれに対応していくかが検討される時です。

世の中でパラダイムシフトが起これば、当然消費者の行動も大きく変わります。
したがって企業としてはそれに対応する必要に迫られるわけです。

対応が遅れ後手に回れば、企業の存続すら危ぶまれる事態に陥ります。

個人におけるパラダイムシフト 

個人においてパラダイムシフトが語られる時は、その人自身のものの見方、価値観などが変化する時です。 

私たちは、家族、学校、会社、友達、社会通念などから、無意識のうちに影響を受けて育ちます。
そしてそこから自分のパラダイム(ものの見方・価値観)を作り出し、それにしたがって物事を見て、感じています。

例えば、「世の中お金が全てだ」というパラダイムを持っている人と、「生きていく上でお金はそれほど大事じゃない」というパラダイムを持っている人では、見えている世界が全く異なるはずですし、日々の行動も全く違うものになるでしょう。 

私たちは自分の持つパラダイムにしたがって生きているのです。

大きな変化を望むならパラダイムシフトしかない

科学分野における大きな進展は全て、過去の伝統、旧来の考え、従来のパラダイムからの離脱に始まると言われます。

同じように、個人が人生で大きな変化を望むなら、自分が持っている従来のパラダイム(ものの見方、価値観)の変化、つまりパラダイムシフトを起こすしかありません。

人生に変化を望む多くの人たちが、それを望みながらも簡単に実現できないのは、わかりやすい表面的な問題に対処するばかりで、根底にあるパラダイムシフトを起こそうとしないからです。

悪の葉っぱに斧を向ける人は千人いても、根っこに斧を向けるものは一人しかいない。
(ソロー・米国の思想家)

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まとめ

パラダイムシフトとは、当たり前だと思っている常識や前提が大きく変わることを意味します。

それはOSのアップグレードによく似ています。

企業はパラダイムシフトに対応しようと必死になり、個人は自分の持つパラダイムをシフトさせることで人生を変えることが出来ます。

企業も個人も、時代に合わせてパラダイムシフトを効果的に行ったものが、より大きな果実を得ることになるのです。


カテゴリ モチベーション理論
 タグ  脳科学

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