ボディタッチの心理効果

何気ない瞬間に、異性に触れられてドキッとした ──
そんな経験は、きっと誰もが持っているんじゃないでしょうか。

このように、人に触れる、つまりボディタッチというのは人間の心理に大きな影響を及ぼします。 私たちは、触れられることにとても敏感なのです。

例えば、それまでなんとも思っていなかった人に、軽くボディタッチされたら何だかその人が気になる存在に変わった、なんていう話もあります。

また、好きな人からの何気ないボディタッチで舞い上がってしまったり、嫌いな人に触れられて嫌悪感が増した、なんていうこともよくあるでしょう。

私たちは、想像以上に何気無いボディタッチから心理的影響を受けているというわけです。

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初対面での実験

このことに関するある実験があります。
被験者を3つのグループに分け、それぞれ別のパターンで初対面の人と会うというものです。

この中で、相手に最も良い印象を持ったのはどのグループだったでしょうか?

答えは、『目隠しをしたまま握手だけをしたBグループ』です。

彼らは一言も会話をしなかったにも関わらず、「この人は信頼できる人だと思った」「温かい人だと感じた」などの好印象を持ち、そのうち48%の人は「もう一度会いたい」と答えたといいます。

逆に、最も悪い印象を持ったのはCグループ。

目隠しも会話もなくただ対面したこのグループの人は、「相手の人は冷たい人だと感じた」「横暴な印象を受けた」といった意見が多かったそうです。

この実験結果は、”触れる”ということがいかに二人の関係性や相手への印象に影響を与えるか、ということを如実に示した結果だと言えるでしょう。

握手するだけで関係性は大きく変化するのです。
”触れる”ということの心理的効果は侮れません。

ちなみに、政治家が選挙の時にやたらと握手したがるのは、その効果を理解していてそれをうまく利用しようとしているからです。

ボディタッチの意味

このように、ボディタッチは相手との距離を一気に縮める効果が期待できます。

しかし、だからといってやり過ぎると相手に警戒感を抱かせてしまう恐れがあります。
ボディタッチの奥に潜む、別の目的というのが見え隠れするからです。

先ほどの実験のように、初対面の握手などは警戒感を解き距離を縮めるのに大きな役割を果たしてくれます。
また、肩をポンと叩くといった程度のボディタッチは、人間関係を円滑にする上で役立つ行為だと言えるでしょう。

その程度のボディタッチであれば、たいてい誰もが好意的に受け止めていますから積極的に行ってもたいてい問題ありません。

しかし、頭や顔に触れたり、肩や腰に手を回したりといったボディタッチには、単なるスキンシップ以上の”何か”を感じさせます。

特別な理由もなく、必要以上にボディタッチしてくるということは、個人的な好意を表していのるか、反応を確かめようとしているのか、単なるセクハラか、そのいずれかの目的があると考えて良いでしょう。

ちなみに、もし周囲にボディタッチが多い人がいて、その真意を知りたいというのであれば、その人が他の人に接する様子を観察すればすぐにわかります。

誰に対しても分け隔てなくボディタッチが多いのであれば、その人は単に”誰とでも仲良くしたい”と考えているのでしょう。

しかし、特定の人にだけボディタッチが多いのであれば、個人的にその人との距離を縮めたいと考えているはずです。

また、異性にだけボディタッチが多い人は、そこにセクハラなどセクシャルな意味が含まれている可能性が高いでしょう。

女性にはボディタッチをうまく使いこなす人がたまにいるよね。

まとめ

ボディタッチの心理的効果は思った以上に大きく、それは相手との心理的距離を一気に縮めることも可能なコミュニケーション手段です。
特に初対面での握手や、肩をポンと叩く程度の軽いボディタッチは、コミュニケーションを円滑にするのに役立ちます。

ただし、必要以上のボディタッチは別の意味を帯びてくるので注意が必要です。

その人がなぜボディタッチをしてくるのか知りたければ、その人の他の人に対するその人の接し方を観察すれば、その真意はすぐにわかるでしょう。

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