モチベーションを上げる方法
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感情の伴った行動は強力なパワーを持っています。その感情の力は人をも動かします。
一人の人間の強い感情はまわりに波及し、まわりの人間にも同じ感情を持たせるほど強い力を持っています
例えば、ある兵士は過去に君主から受けた恩に報いるために、窮地に陥った君主を助けようと死地に自ら赴いたといいます。
また、難病を抱えたわが子を持つ親の行動力は驚くべきものであり、強烈な感情のパワーは周りの人間をも動かします。
そして、過去の偉人たちも最初は”怒り”の感情を引き金に行動に移り、協力者を得て”感謝”の気持ちがさらに行動を後押するように、感情の伴った強烈な行動力で多くの人を巻き込みながら事をなしていきました。
このように感情は行動への大きな原動力となります。
では、どんな感情がモチベーションを上げ、行動につながっていくのでしょう。
感情を抱く対象は、自分自身と他者の2つがあり、またそれぞれにプラスの感情とマイナスの感情があると思います。
| ■行動につながる主な感情の一覧 | ||
| プラスの感情 | マイナスの感情 | |
| 自分自身 | 喜び、快感、欲望 | 不安やあせり |
| 他者 | 愛、感謝 | 不満、怒り |
自分自身に対するプラスの感情には、「喜び、快感、欲望」などがあります。「楽しいからやる」「あれが何としてもほしい」などです。
動機としてはとてもわかり易くシンプルで、ダイレクトに行動へ駆り立てられる感情だと思います。
ただし、「楽しいこと」もいずれは飽きてしまうかもしれません。「ほしい」ものは手に入るかもしれません。そのように手に入れてしまった時に、突然行動の元となっていた感情が失われ、目的を見失いモチベーションが低下することがあるので注意しなくてはいけません。
この領域の感情は、シンプルでモチベーションにつながりやすい反面、次々と新しい喜びの対象を探していかなくてはいけない短期的感情であることも多いので、他の領域の感情とプラスして使われることで、強力なモチベーションと行動力を手に入れることができるはずです。
自分自身のマイナスの感情には「不安やあせり」などがあります。「こうなったらどうしよう」とか「このままじゃまずい」といった感情です。危機感といっても良いかもしれません。
危機感の代表的な例は、いわゆる「火事場の馬鹿力」と言われるものでしょう。一夜漬けの試験勉強や締め切り間近の仕事などでも経験があるはずです。
ただし、これも常に危機感を持ち続けるのは困難です。人間は危機が去ればすぐに危機感を忘れてしまいます。基準を高く維持することで、危機感を感じ続けることも可能ですが、つい気が緩んでしまうことのほうが多いはずです。
またずっと危機感を感じていては疲れてしまうでしょう。程よい危機感が大切です。
そして、他者へのプラスの感情には「愛・感謝」といったものが挙げられます。「あの人のためなら何でもする」とか「あの人の期待に絶対に応えたい」といったものです。
この「誰かのために」というのは、建設的で長期的なモチベーションにつながるとても有効な感情です。
家族、友人、恩師、上司など、お世話になった人達への感謝。子供、親、パートナーなど愛している人達への愛。そして、社会や自分の属する集団への愛や感謝もあるはずです。
この領域の感情に注目することは、建設的で長期的なモチベーションを得るだけでなく、自分自身の幸福感が増すという良い副作用ももたらします。
より充実した毎日を送るには、この領域に注目してみるといいでしょう。
最後に、他者へのマイナスの感情には「不満、怒り」などがあります。「○○のせいでこんな状態じゃないか」といったものですが、この領域の感情は破壊的な行動にもつながりかねないので注意が必要です。
他者へのマイナスの感情は特定の個人への不満や怒りではなく、それを招いた元凶である組織や社会へ向けられるべきでしょう。また、破壊的でなく建設的な行動に移るように注意しなくてはいけません。
我々は大人になるにつれ、感情を抑えることを求められてきました。もちろん一時的な感情で極端な行動をするべきではありませんが、感情を抑え過ぎてしまうと、無感情な人間になってしまい活動的なモチベーションは持つことができなくなってしまいます。
子供があれほど生気に満ちて活動的なのは、感情に従って精一杯行動しているからでしょう。そのときの感情を抑えることなく、ダイレクトに発するのでエネルギーに満ちているわけです。
我々も、感情をただ抑えるのではなく、自らの感情を見つめなおすことで行動につながる強いモチベーションを得ることができるはずです。