マルチタスクや心配事がエネルギーを無駄に消耗させる

私たちは、かつてないほど多忙な社会で生きています。私たちには「やらなければならないこと」や「考えなければならないこと」がたくさんあります。

だから時々、そんな「やらなければならないこと」「考えなければならないこと」に飲み込まれて混乱してしまうことがあります。

また、これに「やりたいこと」が加わるとさらに混乱に拍車がかかり、もう何から手をつけたらいいのかわからなくなります。

こうなると、ひとまず目先のものに手をつけてみたものの、頭の中では別のことが気になっていてどうも集中できなかった、なんてことも起こってしまいます。

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目次

人は同時に多くのことを理解できないもの

これは、脳みそが混乱している証拠です。人間はもともと同時に複数のことを処理するのが苦手です。

こんな時は自分の脳みそがちゃんと現状を理解して優先順位がつけられるように情報を整理してあげましょう。

情報を整理して脳みその混乱を解消しよう

たとえば、やるべきことを全部書き出して整理する「ToDoリスト」を作るのも有効です。
ちょっとしたことですが、これだけで「やるべきこと」が整理されて脳みその混乱も収まるはずです。

さらに効果的に「やるべきこと」や「やりたいこと」を管理していこうと思うなら、ベストセラー「7つの習慣」にある「時間管理のマトリクス」を利用するのもおすすめです。

これは、「緊急度」と「重要度」でやるべきことを振り分けて何から手をつけるかを決めるためのものです。

「緊急」で「重要」な第一領域は誰もが行うが、「重要」だが「緊急」でない第二領域をいかに行うかが時間管理の上では大事だといいます。

もちろん、そのためには「重要でない」第三領域や第四領域の時間を削っていくことが必要です。

時間管理のマトリクス

こうして書き出してやるべきことが整理され優先順位もハッキリすれば、混乱も収まりモチベーションも上がりやすいでしょう。

何か引っかかってることがあるとそれにエネルギーを奪われる

「やるべきこと」の情報整理ができないと脳が混乱しますが、人間は心に何か引っかかっていることがあると、それにエネルギーを奪われて集中できないという特徴も持っています。

例えば、「後悔していること」「人からされて傷ついたこと」「何か未解決なこと」などです。

これらは常に心の中の一部を占め、無意識に考えている状態です。 たいていいくら考えても答えが出るような類のものではなく、「あーでもない、こーでもない」と永遠に考えがループしてしまいます。

こうなると、脳や心の一部がその「引っかかっていること」に占拠されている状態で、常に無駄なエネルギーを消費していて集中力がない、余裕がない、といったことが起こります。

何しろ常に無駄なエネルギーを消耗するので疲れます。

こうした場合、時間が解決してくれるのを待つか、何か行動を起こすことで完了させ、もう考えなくて済むようにするしかありません。

もし「やろうと思っていたのにやれていない」ことがあるのなら、この機会にやってしまいましょう。

後悔することのほとんどはやらない後悔です。

ものによってはすごく勇気のいることかもしれませんが、宙ぶらりんの状態のままだとずっとそれを考えることに無駄なエネルギーを消費し続けることになります。

マルチタスクは生産性が40%も低下する

テクノロジーの発展によって我々の日常は複数の仕事を同時にこなす「マルチタスク」が当たり前になりました。「仕事中に電話応対する」「テレビを見ながらご飯を食べる」「歩きながらスマホをいじる」といったものです。

「マルチタスクは多くの作業を同時進行しているわけでなく、すさまじいスピードでタスク処理を切り替えているにすぎない」いい、生産性が40%落ちるという研究結果もあります。

また、マルチタスクには脳がその刺激を絶えず求めるようになってしまう作用もあり、慌ただしくあれもこれもと忙しくしているほうが落ち着く人もいるのではないでしょうか。

特にスマホは注意しなくてはならないツールの一つです。スマホがあればいつでもSNSやゲームができるため「スマホ中毒」にも陥りやすく、そうなると「いつもスマホ片手に心ころにあらず」となり、マルチタスクに拍車がかかってしまいます。

時にはスマホの電源をオフにしたり、一つのことに没頭したりする時間を持つなどして、脳に休息の時間を与えてあげましょう。

結局は一つずつやっていくしかない

「やるべきこと」「やりたいこと」がたくさんあって整理できないと混乱する。「心配事」や「気になること」があると常に無意識に考えていてエネルギーを無駄に消費している。マルチタスクで生産性を40%も下げている。

意識的にシンプルにしていくように努力しないと我々はすぐにいっぱいいっぱいになって混乱してしまいます。

大事なことは「優先順位をつけて不要なものにノーということ」、そして「まず目の前の一つのことだけに集中する」ことです。ひとつだけに絞って、それが終わるまでは他のことは忘れてしまいましょう。


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