脳内麻薬ドーパミン
モチベーションアップの法則

ドーパミンの取扱説明書、やる気のモトと言われる快楽物質とは?

ドーパミンとは

ドーパミンとは、脳内に存在する神経伝達物質で、別名「快感ホルモン」「脳内麻薬」などとも呼ばれています。何か嬉しいことがあると脳内でこのドーパミンが分泌され、それによって私たちは「気持ちいい」と感じる仕組みになっています。

やる気の正体は、このドーパミンだとも言われていて、一度味わったドーパミンの快感が記憶として残り、人はまたそれを味わいたいと思って意欲を出すのだといいます。
例えば、子供が親に褒められた時、子供の脳内では快楽物質ドーパミンが大量に分泌され、それによって子供は「気持ちいい」と感じます。 そして、またそれを味わうために(褒められようと)努力するようになるというわけです。

このように、快楽から意欲を生み出すのがドーパミンの働きです。

人に褒められたり、何かを達成したりして、「嬉しいなぁ」と思えばドーパミンが分泌され、その快感体験が脳の中の海馬(かいば)を刺激し、さらに大きな快感を得ようとして頑張るようになるのです。

ドーパミンには、快楽を与え、意欲やモチベーションを向上させる以外にも次のような働きがあります。

•学習能力の向上
•記憶力の向上
•集中力の向上
•疲労感の減少
•ストレスに対する耐性

私たちが、時間を忘れて勉強したり、好きなことに没頭したり、より高い目標のために努力したり出来るのはドーパミンのおかげなのです。

「好きこそものの上手なれ」という言葉がありますが、それは好きな事をするとドーパミンが分泌され、学習効果が高まり長時間打ち込めるから上達しやすい、というのが理由です。

また、ドーパミンはストレスを打ち消してくれる性質も持っているので、ドーパミンをよく分泌している人はストレスをあまり感じない生活を送っているという特徴もあります。

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無気力はドーパミン不足

では、そんなドーパミンが不足するとどうなるのでしょうか?
ここまでで紹介してきた働きが全て打ち消されます。つまり次のような状態です。

•意欲・モチベーションの低下
•無気力・無関心
•行動力の低下
•ストレスに弱い
•疲労を感じやすい
•過眠
•記憶力の低下
•集中力の低下

結果として、引きこもりや鬱などにもつながりやすくなります。
結局、ドーパミンは人が生きる意欲の元ようなものですから、生命力にも関わってきます。「最近どうも疲れやすいし無気力だな」と思うなら、それはドーパミンの不足が原因かもしれません。

逆に、「この人イキイキしていて生命力に溢れているな」という人は、ドーパミンがたくさん出ている人と言っても良いでしょう。

ドーパミンは「元気・やる気の元」です。「最近、元気足りてないなぁ〜」と感じたらドーパミンが必要なんだと覚えておきましょう。

ドーパミンを出すには

ドーパミンは、「楽しい」「嬉しい」「刺激的だ」などと感じた時に分泌されます。ひとことで言えばワクワクした時と言っても良いでしょう。

例えば、適度に刺激的な体験ができる小さな冒険やチャレンジ、何かを達成するなどの成功体験は、ドーパミンを出すのに最適です。大きな目標を立てすぎるとなかなか達成できませんから、無理せず小さな目標を立てて、どんどん達成していきましょう。ドーパミンは達成感が大好物です。

もしくは、好奇心、競争、成長、獲得、承認、交流などにワクワクする人も多いはずです。 仕事、勉強、趣味、家庭や人間関係において、そうした感情を味わえる機会を探しましょう。積極的に作り出していきましょう。

ドーパミンが出ているかどうかは、自分がワクワクしていて活力がみなぎってきているかどうかでわかります。それをやっていて心から楽しいと感じているかどうかです。ドーパミンにモラルや常識は通用しません。良い人すぎるとドーパミンが不足することがあります。時に良い子的発想から抜け出して、魂が震えること、細胞が望むことに飛び込んでみましょう。

暴走するドーパミン

しかし、ドーパミンには気をつけなければならない点が二つあります。一つはドーパミンの快楽を何と結びつけるのか、もう一つはドーパミンの暴走です。

ギャンブル、アルコール、ドラック、セックス、SNS、オンラインゲーム…。これらに人がハマってしまうのは、そこにドーパミンの分泌による快楽があるからです。これらの刺激はドーパミンと結びついていて、私たちを簡単に気持ちよくさせてくれます。これらは(ドラック以外は)適度に楽しむ分には構わないのですが、そこに過度に快楽を見出すようになると社会生活を脅かすようなことにもつながりかねません。

建設的な領域でドーパミンを出す機会を持てないと、無気力になるか、こうした刹那的なドーパミンの分泌に走ってしまうことがあるので注意が必要です。

また、ドーパミンは別名「脳内麻薬」とも言われることもあるほど強い快楽と衝動をもたらすため、注意しておかないと暴走してしまうことがあります。 アルコールや薬物のような物質への依存も、ギャンブルやSNSのような特定の行動への依存もその原理は全て一緒。ドーパミンの快楽によってその行動をせずにはいられなくなってしまうのです。

依存症はもちろん、なんであんなことにハマってしまうんだろう?ということは全てこのドーパミンの働きで説明がつきます。つまり、そこに刺激やワクワクを感じてドーパミンが分泌し、それを繰り返すうちに深みにハマっていったというわけです。

SNSでは「いいね」をもらうたびにドーパミンが分泌され「もっともっと」と欲しくなりますし、不毛な恋愛や不倫に走るのもその刺激によるドーパミンの快楽に踊らされているだけということが多いはずです。たいてい後で冷静になって「なぜあの時あんな恋愛にハマったのだろう?」となるからです。

毒にも薬にもなるドーパミン

ここまで見てきたように、ドーパミンは私たちの意欲の元であると同時に、時として暴走してしまいます。まさに「毒にも薬にもなる」という性質を持っています。
元気がないとき、やる気がないときはドーパミンを出していくのが有効ですし、それが変な方向に出ているときはセーブする必要があります。かといってセーブしすぎると無気力になってしまいます。

難しい舵取りが必要ですが、こうして自分をうまくコントロールできずにもがいている様を見ていると、「やっぱり人間ってバカだねぇ」と一杯やりたくなりますが、同時に、だからこそ人間、だからこそ面白いのだとも感じずにはいられません。

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