危機感が持てないのはなぜか?

なかなか本気にならない姿を見て、上司や先生に「もっと危機感を持ってやれ!」と言われた。
自分自身でも「もっと危機感を持って本気で物事に取り組めたら良いな」と思う。

でも、それがなかなかできずに悩んでいる……そんな人が結構います。 

本人も「このままじゃいけない」と頭ではわかってはいるのだけれど、なかなか動けない。

なぜ危機感を持つことができないのでしょうか?

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目次

危機感からくる爆発的エネルギー 

誰しもが経験あるはずです。
夏休みの宿題など、本当に追い込まれた時にものすごい集中力を発揮したこと ── 。

その時、いわゆる「火事場の馬鹿力」というやつを発揮したわけです。
危機感が普段眠っている潜在能力を目覚めさせたのです。

そうです、危機感に火がつくと人間は爆発的なエネルギーと能力を発揮することができます。

危機感とは?

危機感という言葉を調べると、「今のままでは危ないという不安や緊迫感」とあります。

危機感が持てないのはなぜか?

例えば、歩いていていきなり熊に襲われたら、その瞬間誰もが危機感を感じるはずです。
そこには「今まさに」という切迫感があります。

しかし、通常私たちに求められる「危機感」というのは次のようなものです。

つまり、熊に襲われるといった差し迫った危機に対する危機感とは、ちょっと別のタイプのものというわけです。

前者が「切迫感のある危機感」、後者は「将来に対する危機感」とでも言いましょうか。

つまり、私たちは身近に感じられない危機に対して危機感を持つのが苦手です。
夏休みの宿題をギリギリまでやれないのもそのためです。

嫌なことをギリギリまで先送りするのは、人間のお決まりのパターンと言っても過言ではありません。

人間は、将来の利益より目先の利益を優先する傾向にあることは実験でも明らかになっています。 

私たちは、頭では「このままではまずい」とわかっていても、危機が差し迫って実感を伴わないとなかなか危機感を感じることはできないのが普通なのです。

危機感を持っている人と危機感がない人の特徴

とはいえ、そんな「将来に対する危機感」をしっかり持って物事に取り組んでいる人もいます。

将来に対する危機感のある人とない人、どんな違いがあるんでしょうか。
それぞれの特徴を比べてみましょう。

計画性があるか、根拠のない楽観主義か

危機感を持っている人は計画性を持っています。
長期的視点で物事を考える力があるので、それによって「このままいくとどうなるか」をより感じやすいのだとも言えます。

一方、危機感のない人は根拠のない楽観主義者です。
あまり考えずに「まぁなんとかなるだろう」「たぶん自分は大丈夫」などと思っていて、計画性も乏しいので危機感を持ちにくいという特徴があります。

現実的か現実逃避的か

危機感を持っている人は物事を現実的に考えています。
自分にとって都合の悪いことも現実として受け止め、そこからスタートします。

一方、危機感のない人は現実逃避的な傾向があります。
自分にとって都合の悪いことは見ないことにしてしまいます。 

当事者意識

危機感を持っている人は当事者意識が高く、コミット力があります。

一方、危機感のない人は当事者意識が欠如していて、どこか他人事のような関わり方をする傾向にあります。

セルフイメージ

危機感を持っている人は概してセルフイメージが高く、そのセルフイメージを維持するためにも危機感を抱きやすいという特徴があります。

一方、危機感のない人は概してセルフイメージが低く、どこかで「自分はまぁこんなもんでいいだろう」と考えているため危機感を持ちにくいという傾向にあります。

危機感を生むのは失敗体験 

結局、将来に対する危機感はどこから生じてくるのか?と考えると次のようなことになります。 

このうち、どれか一つを突破口に危機感を持ち、行動につなげていく必要があるでしょう。

そして、失敗した経験が危機感に関する感度を高めてくれます。 「もうあの時のように失敗したくない」という思いがあなたを駆り立ててくれるでしょう。


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