「KPI」とは?
モチベーションアップの法則

目標達成をぐっと引き寄せる技術「KPI」とは?

KPIとは?

KPIとは、「Key Performance Indicator」の略称で、日本語だと「重要業績評価指標」などと訳されます。
目標の達成に向けて、日々の行動が適切に進んでいるかをチェックするために設定する、評価基準となる指標です。

適切なKPIを設定し、それをクリアしていくことができれば、目標の達成に大きく近づくことができます。
このKPIの活用が、いかなる目標に対してもその達成のカギを握ると言っても過言ではありません。 いつも目標を達成できる人や組織は、このKPIをうまく活用しています。

ビジネスの現場では用いられることも増えてきましたが、様々なシーンで幅広く利用可能です。

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計器飛行と有視界飛行 

KPIの重要性についてさらにもう少し補足しておきましょう。
目標に向けて頑張ると言っても、カンだけを頼りになんとなくやっていると何が大事かハッキリしていませんから無駄が多くなってしまいます。
また、そうしているといつの間にかラクな方、好きな方にばかり流されていき、自分の現在位置や目標をも見失ってしまいがちです。

目的地を目指す飛行機を想像してみるとわかりやすいかもしれません。
パイロットは目的地に向けて様々な計器を確認しながら飛行します。決してカンと経験だけを頼りに飛ぶことはありません。 KPIを使うのはそれと同じことです。

目的地に着きたければ、やっぱり計器飛行することが欠かせません。

KPIの例

KPIの具体的な例を見てみましょう。

カーシェアリングで国内最大手の「パーク24」がKPIに設定しているのは「入電率」。これは、カーシェアの利用件数当たりのコールセンターへの入電数のこと。要は1回のサービス利用で、顧客から何回電話がかかってくるかを見る指標。
入電率にこだわるのは、「入電率が高いということは、コールセンターに頼らないと困るようなストレスの大きいサービスを提供しているということになる」と考えているから。 同社はKPIの設定と追求を徹底することで、持続的な成長を続けてきました。 入電率は、2012年11月を100とすると、2016年春までにほぼ半減したそうです。

ワニマークのポロシャツでおなじみの「ラコステジャパン」は、店舗運営の効率を測るKPIを2つ設定。一つは「店員1時間当たりの平均売上高」、もう一つは「来店客1人当たりの平均売上高」
KPIを2つ設定したのは、単に店員の時間当たりの売上高を見るのではなく、各店舗の個別の環境に見合った評価をするため。 この2つのKPIを常に追いかけることで、店舗オペレーションを改善しようとしているといいます。

回転ずしチェーン「無添くら寿司」を展開する「くらコーポレーション」は、鮮度の良い商品を提供するために回転レーンに載せて55分以上経過した商品は廃棄する方針を持っています。
この方針と収益性を両立するため、同社は廃棄率を最重要のKPIと設定。 10%程度だった廃棄率は年々低減し、今では5%台となっているそうです。そして、廃棄率の低下で利益率を高め最高益の更新を果たしたということです。

これらの具体的な例を見ると、KPIを設定して計器飛行することがどれだけ目標達成に繋がるか、より理解できたのではないかと思います。「頑張って顧客満足度を上げよう!」と掛け声だけかけても何を頑張って良いかわからないので結果にはなかなか繋がりません。

KPIのメリット

KPIを設定するということは、目標に向けて何が大事なのかをはっきりさせるということです。それがあると迷わなくなるのです。 そしてそれを測定することで目標に向けて着実に歩んでいるかどうかもチェックできるようになります。

もっと身近なKPI 

ビジネスの世界ではKPIの活用は進んでいますが、私たち個人においてもKPIは大事です。
実は、身近なことにおいてもKPIは無意識的に活用されています。

例えば、東京に住んでいる人が明日の10時に名古屋駅に行かなければならないとしたら、何が重要なポイントになるでしょうか?

いくつか考えられます。「東京駅8時発の新幹線に乗らなければならない」「朝7時には起きなくてはならない」などです。
この「8時の新幹線」や「7時起床」がKPIです。
「10時に名古屋」という目標を達成するために設定した重要な指標というわけです。 これをクリアできれば目標が達成できます。

これを設定せずに、曖昧なままその日の朝を迎えていたら遅刻してしまうかもしれません。 遅刻常習犯の人は、このような設定がいつも曖昧なのではないでしょうか? 

また、ダイエットのために「夜6時以降は何も食べない」という芸能人がいますが、これもある種のKPIということになるでしょう。
この指標をクリアすることがダイエットという目標の達成に重要だ考えたということです。

このように、色々なことをうまくこなす人はKPIの設定が上手です。

KGIとは?

実際にKPIを設定する上で忘れてはならないのがKGIです。
KGIとは、「Key Goal Indicator」の略。 最終的なゴールのことで、日本語にすると「重要目標達成指標」などと訳されます。何を達成すればゴールに到達したことになるのかを明確にするために設定します。

KPIとKGIの関係性

KPIとKGIはセットで考えるのが基本です。

KPIとKGI

つまり、KGIで「何を目指すのか?そして何を達成すればゴールに到達したことになるのか?」を明確にします。
そして、KPIで「それに向けて何が重要なポイントなのか?それを測定できる指標は何か?」を明確にするということです。

簡単にいうと、KGIは「ゴール」「目的地」、KPIはそれに向けた「経過目標」「スモールステップ」といったところ。

KPI設定の失敗例

実際にKPIを設定する際にやりがちな失敗例を挙げておきます。

曖昧な設定

KPIもKGIも、明確な判断基準とするために具体的な数値を設定するのが基本です。ここを曖昧な設定にしてしまうと効力が半減してしまいます。
例えば「顧客満足度を上げる」という目標はKGIとしては不明瞭です。「1年後にリピート率を20%から30% に増やす」などと設定する必要があります。

現実離れした設定

到底無理な目標を設定してしまうのもありがちな失敗です。例えば「来月までに体重を30kg落とす」というのはちょっと現実的には難しいでしょう。理想は高くても構いませんが、KGIには現実的な目標を設定しましょう。頑張って届くかどうか位に設定するのが大事です。

的外れな設定

KPIをいくら達成しても一向にKGIに近づかない。つまり、KGIとKPIがリンクしていないなどということもよく起こります。要するにKPIの設定がうまくいっていなかったということです。より良いKPIを模索するしかありません。

まとめ

冒頭に書いたように、KPIの活用が目標の達成のカギを握ります。目標は立てるものの、いつもそれを達成できなかったという人は、KPIを設定していなかったからかも知れません。

KPIを上手に活用できれば、迷いがなくなり目標達成が容易になります。KPIを使ってライバルに差をつけていきましょう。

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