人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

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京セラやKDDIの創業者である稲盛和夫氏によれば、人生・仕事の結果は次の方程式で表すことができると言います。 

人生・仕事の結果 = 考え方 × 熱意 × 能力

これは「平均的な能力しか持たない人間が偉大なことをなしうる方法はないだろうか」と自問する中で、稲盛氏が自らの体験を通じて導き出した答えだそうです。 

これは私たちにとっても大きなヒントになります。
成果を出すために必要な要点がよく理解できるようになるからです。

そして、あの人はなぜ大きな成果を生み出すことができるのか、あの人はなぜ能力があるのに結果を出すことができないのか、自分はどうすればより良い成果を出すことができるようになるのか、といったことへの理解が進むはずです。

それでは、以下で詳しく見ていきましょう。

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目次

人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

この公式を改めて確認して、各要素について見てみましょう。
人生・仕事の結果=考え方×熱意×能力

「考え方」
生きる姿勢や物事の捉え方のこと。
(点数はマイナス100点からプラス100点)

「熱意」
モチベーション、やる気や情熱を持って努力できるかということ。
(点数は0点から100点)

「能力」
頭脳や運動神経、身体的特徴、身につけた技術的なスキルなどのこと。
(点数は0点から100点)

この方程式のポイント

①成果を上げるために必要なものは「能力」だけではない
能力があっても、それだけでは大きな成果を上げることはできない。
そこに「熱意」と「正しい考え方」が加わることで初めて大きな成果につながるというわけです。

②「考え方」についてのみ点数が「マイナス」になることがある
人間が生きている以上、どんな人でも「熱意」と「能力」がマイナスということはありえません(立ち上がる気力すらなくても熱意はゼロであってマイナスになることはありませんし、同様にたとえ赤ちゃんでも能力がマイナスということはありません)。

一方、「考え方」は人に害をなしたり、破滅を招くようなマイナスの考え方をする場合があります。

稲盛氏が一番重要だと語るのがこの「考え方」。

③全てが「かけ算」である
この方程式では、各要素を「足し算」ではなく「かけ算」で計算しています。

つまり、ほんの少しの違いが結果に大きな違いを生むことになるわけです。
また、高い能力と熱意を持った人が誤った「考え方」をしたら、より大きなマイナスの成果を生み出してしまうということにもなるという点もポイントです(例えばナチスドイツのアドルフ・ヒトラーなどはこのためにあれだけの悪行をなしてしまったということになるのかもしれません)。

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こんなに違う!人生や仕事の成果

では、実際に各要素に数値を入れてシュミレーションして見ましょう。

【例①】 能力は高いものの、熱意も考え方も低い場合
考え方(10点×熱意(10点×能力(80点=人生・仕事の結果(8,000点) 

【例②】 能力は低いものの、熱意や考え方が高い場合
考え方(80点×熱意(80点×能力(10点=人生・仕事の結果(64,000点

【例③】 能力も熱意も高いが、考え方が悪い場合
考え方(-30点×熱意(80点×能力(80点=人生・仕事の結果(-192,000点

【例④】 全てが高い場合
考え方(80点×熱意(80点×能力(80点=人生・仕事の結果(512,000点

各要素の数値を変えることで「仕事・人生の結果」が驚くほど変動することがわかります。
特に「考え方」がマイナスになってしまうと、どう頑張っても「仕事・人生の結果」がマイナスになってしまうというあたりに、この方程式が良く考えられていると感じます。

私たちはつい能力にばかり着目してしまいますが、仕事や人生で結果を出したければ、「能力」だけでなく、「熱意」や「考え方」も同時に磨いていく必要がある。

いやむしろそちらの方が大事なのかもしれません。
(ちなみに、当サイトはまさにソコに役立つ情報を発信しています^^)

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カテゴリ モチベーション理論
 タグ  仕事

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